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2015年8月18日火曜日

落雷対策を科学の目で見る(2)

前回の記事では、保護範囲までの話をさせていただきました。
でも、そんな安全な場所がまわりになかったら・・・ ^^;
これは焦りますね~
どらの場合も、あわてて少しでも安全な場所を探します!

  少しでも安全な場所は?  

雷はとがったもの、出っ張ったものが大好きです。
尾根筋を歩く人間なんて、はっきり言って、歩く避雷針状態です。
まずは尾根筋にいたら、斜面や窪地へ逃げてください。
あと樹林帯で、できるだけ木がまばらなところ。
木から4m離れられない場合は、せめて2m離れてくださいね。
側雷撃は防げませんが、即死の可能性が低くなるそうです。

登山中に危険なものは、以下の3つですかね。
◆尾根筋や広い場所(自分が避雷針の状態)
◆樹木のそば(側撃雷の可能性が高い)
◆保護範囲外に設置されたテントの中(はっきり言って避雷針そのもの)
◆保護範囲外の小さな東屋の柱のそば(はっきり言って避雷針の横)
ということは、上の4つを避けることが、完璧ではないものの、安全対策ということになりますね。
なお、東屋の場合、柱や天井から4mは無理としても、2mの距離を置くなら、多少危険度は下がります。

   導体、絶縁体         
  
さて被害を最小限に抑えるには、また電気の性質に戻りましょう^^b
前回の記事、覚えていますか?
性質1. 電気はプラスからマイナスに流れる(電子の流れは逆)
性質2. 電気は通りやすい道を選ぶ

そこで何故、側撃雷なんて現象があるのでしょうか?
樹木に落ちた雷の近道はそのまま地面へ直行のはずなのに、
わざわざ側にいる人間を襲うなんて!
重要なのは、「性質2. 電気は通りやすい道を選ぶ」です。
実は人間は、木より電気を通しやすい物体なんですよ。
そもそも人間の体は、電気信号で筋肉を動かす仕組みになっています。
だから、通りやすい人間の体へ方向転換するんですね^^b

そこで、導体、絶縁体の話をしましょう。
導体とは、電気を通しやすいもの。
金属全般は導体ですが、特に銀・銅・金・アルミ(通し易い順)などは導電率の高い代表です。
銀はコストが高いので、街中の電線には銅が使われていますネ^^b

次に絶縁体とは、電気を通さないもの。
紙、ゴム、木(水分を含まない)、プラスチックが代表例です。
つまり、電気は木より人間の方が好きなんですね^^;
だから、側撃雷という現象が起きるんです。
ただ、木と人間の間には空気という壁があります。
空気は、本来は電気を通さないのですよ。万が一、電気を通したら、家の中はコンセントから電気が飛び交う空間になってしまいます。
住んでいる人は即感電します^^;
ただ、雷の電気エネルギーは非常に高いので、空間を飛び越えることができるんですよね。そこで4mという安全距離(飛び越えさせない)を置くことになります。

気づいた人はいますかぁ? そうすると鉄塔の側は安全なのではと?
そう、導電率は 鉄塔>人間 なので、実は安全なのです。
ただ、落雷のショックがあるので、2mぐらいは離れましょうね^^b
ちなみに、鉄塔>人間 を証明する身近な例があるんですよ。みなさんもよく目にしている光景です。電線の小鳥さんですね。
もっとも、服を着ている小鳥さんは見たことがないと思いますが^^;
に注目!







電気は通りやすい電線のほうへ流れ、小鳥さんの足には向かいませんネ^^ 誤解のないように追記しますが、小鳥さんの足にも少量の電気は流れています。感じないほどですが・・・それぞれに流れる電流の計算式は、マニアックなので省きますね^^
さて、同行者がいる場合は、それぞれの間隔をあけてくださいね。
密集していたら、一人に落雷した場合、連鎖的に側撃雷を受けます。
まあ、恋人同士なら一緒にシビレルのもありかもしれませんが・・・ ^^;
そして、少しでも安全な場所に移動したら、姿勢を低くしてください。
次は、被害を最小限に抑える姿勢の話に移ります。

   安全な姿勢とは         

「性質2. 電気は通りやすい道を選ぶ」
そして、致命傷になるのは内臓の損傷(やけど)。
この二つを理解していれば、必然的に安全な姿勢が決まりますよ^^b

つまり、できるだけ自分に電気を向かわせない。
そして運悪く感電した場合は、感電経路を短くする。
さらに、内臓ではなく体の表面に電気を流す。
そんなうまい方法があるのかって?

下の絵をごらんください。
ケメ子のウエブログより抜粋
①できるだけ低い姿勢をとる
②爪先立ちをする。その場合踵を合わせる。
③両耳をふさぐ

①は、雷は出っ張りが好きなので、姿勢を低くすることで、出っ張りを小さくするためです。ただし、寝そべってはいけません、実は近くに落雷したとき、水分を含んだ地面を電気が走ります。地面よりは人間の方が導電率が高いので、電気が寝そべった人間に向かいます。
②は、爪先立ちすることにより、地面との接触面積を小さくしています。やけどの範囲が小さくなります。また、踵を合わせることにより、最小限の電気の通り道(地面→爪先→踵→反対の踵→反対の爪先)を作っています。
ちなみに、踵をつけずに足を開いていると、股下を電気が通ることになります。
男性の場合は致命傷かも^^;(下ネタ、ゴメンナサイ)
③は落雷時の鼓膜の保護です。

さらに、金属を身に着けていた場合、捨てる必要はありません。
以前は、金属は危険と言われていたのですが、現在の科学解釈は、逆の判断をしています。 致命傷は内臓の損傷なので、持っている場所、身に着けている場所に寄りますが、その部分で電気を表面側に逃がす働きをします。

さて、最後にどら流のさらなる安全策を記載します。
たぶん、このような指導は誰もしないと思いますし、過去にもないでしょう。
科学の目で見ると、あり!と確信しています^^b

そもそもこの姿勢って、疲れると思いませんか?
どらは雷が過ぎるであろう数十分間、この姿勢を保ち続ける根性はありません(キッパリ)
そこで、いいアイテムがあることに気づきました。
それはストック(特にアルミ製)です。
アルミは、人間よりはるかに電気を通しやすい物質です。
しかも導電率がベスト4のすぐれものです。
そう、ストックを地面に置いて、その上に乗って、足を揃えてしゃがめばいいんだ!電線の小鳥さんの状態を作るわけです^^
これならベタ足でいいし、疲れない^^b
いかがでしょう?

(おしまい)

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