いよいよ桃太郎が犬目・猿橋・鳥沢の若者を連れて、九鬼山へ鬼征伐に向かう日が来ました。
以前からどらは、この童話にずっと違和感を感じていました。
物語の中で鬼を征伐する理由が「悪い鬼」とか「悪さをする」とかだけで、一言だけなんですよね。
どんな悪さをしたのかが一切不明です。
それじゃぁ何でもあり!と、逆に暴力と略奪を行った桃太郎の方が悪者ではと?
歌の中でも、おもしろいおもしろいと快楽的暴力を振るっているし…
そこで昨今のコロナ感染と結び付けて、ストーリーを考えました。
物語終盤では、いくつかの大どんでん返しがありますよ。
夜の睡眠時間を削り、日中の起床時間も削り、練りに練ったので(笑)
第一章 桃太郎は九鬼山を目指す
おもしろい おもしろい
のこらず鬼を攻めふせて
分捕物をえんやらや
万々歳 万々歳
お伴の犬や猿雉子は
勇んで車をえんやらや
(3)桃太郎は九鬼山を目指す
「うまくいったな」
桃太郎は村人達を説得できたことに安堵する。 目標は九鬼山に住む鬼憑きたち。
実は年が変わる頃の里では、奇妙な病気が広がっていた。
最初は性格が変わって、攻撃的になる病状からスタート。
そのまま数日後には、反対に気力を失くしたように寝込み始めたのだ。
そして冬が過ぎ春となる頃には、たくさんの死者が出ることに。