思えば13年の月日が過ぎました(遠い目…)
そこで思うこと、
登山経験年数は登山力に比例しない。
そもそも年数ではなく回数の方が重要だし、
その中身も重要だし…
自分もまだまだ反省点も多いですしね。
ということで、登山力について考えました。
〇〇力とは?
通常「〇〇力」と言うのは、「質×量×速度」で決まります。
経営力だと、
質:高い技術・従業員の能力・社会的信用など
量:資産や資金の多さ・従業員の数・生産数の大きさなど
速度:開発の速さ・意思決定の速さなど
軍事力だと、
質:武器の性能・軍隊の練度・組織の連携など
量:武器の数量・兵の人数・軍事資金の規模など
速度:攻撃速度の速さ・意思決定の速さなど
ここ3年間のウクライナ×ロシアの戦争を例にとると、
ウクライナ(質と速度が優位)
ロシア(量が圧倒的に大きい)
これが世界二位の軍事力を誇るロシアが簡単に勝てない理由ですね。
要はウクライナが質(西側の武器援助)と速度(小回りの利く戦術展開)で、
ロシアの量に対抗しているわけです。
そこで、今回のテーマ「登山力」について考えてみましょう。
登山力とは?
登山における「質×量×速度」とは何でしょう?
「質」は後で掘り下げるとして「量」は登山回数そのものですね。
「速度」は、だらだら経験を積むのではなく、集中的に登山をこなしたかです。
年に数回の登山を何十年もこなしても、なかなか上達しないものです。
短い期間に何度も登る方が、上達は早いでしょう。
さて最後に残る「質」ですが、これは分解する必要があります。
最初に述べたように登山経験〇〇年というのは、あまり意味がなさそうです。
年に数回の登山者と毎週登る登山者では,まず比較にならない。
あと計画もリスク管理も人任せの登山者では、上達しないでしょう。
さてここからが本題!
どらは登山力には五つの方向性があると考えます。
それは、質を伴う経験数・体力・知識・装備・性格。
質を伴う経験
自身でリスクを含む計画を立て、シーンに合わせた歩き方や対処ができる。
体力
そもそも歩き続けることができる体力がないと始まりません。
中高年には体力維持が重要ですね。
どらは2年前に足を骨折しましたが、その時の体力面はゼロです。
なにしろ歩けないのですから。
ゼロに何をかけてもゼロですから、その時の登山力はゼロ!
知識
登る山に関する知識や地図の読み方、天候に関する読み方など。
昔の知識のままで最新知識にアップデートされていない方、いますよね。
便利な登山アプリの活用方法なども知識に入ります。
昔の常識=正しいとは限りませんよ。
装備
登山道具(靴・服・各種道具)や登山アプリなど。
最近の登山装備は軽いし性能がいい。
昔の道具をそのまま使い続けている人、いませんか?
物によっては命にかかわることも…
性格
これは意外と重要です。
慎重さが足りず油断・慢心が多い。
他人に弱みを見せれない負けず嫌いで頑固な性格など。
古い知識だけのリーダーがこの性格だと、かなり危険でしょう。
たぶん自分の弱さを知っている初心者より始末が悪いかも?
声だけはでかいから、パーティ全員を巻き込む(苦笑)
自分に当てはめると?
冷静に5段階評価してみました。
質を伴う経験
13年間、月2回ペースの登山経験かな?
リーダーで計画を立てることがほとんどだし、たまに単独だし…
剣岳とか奥穂高とか登っていないので、少し減点します。
5点をあげたいところですが4点評価が妥当でしょう。
体力
これは始めた頃に比べて、かなり低下してきました。
標準タイム8時間でも余裕でしたが、6時間以下の計画が増えたよね。
たまに5時間以下も計画するぐらい(苦笑)
自宅の鏡を見ていると、おじいちゃんになったなぁ~と(涙)
ということで、3点評価とやや甘めに…
知識
登山に関する本やサイトを頻繁にチェックしています。
もともと好奇心旺盛なタイプなので、知識取得の欲求が高い。
雑学にも強く、クイズ番組の正答率も高いですよ(自信満々?)
ただ歳のせいか、固有名詞が出なくなり始めています。
あれ?とか、これ?とかの代名詞が増えてきた(苦笑)
かなり甘めですが5点評価…でいいよね?
装備
中高年は「体力の低下は装備で補え」…と。
要はお金で解決してねという(苦笑)
最近の登山用品の軽量化と高性能化はすごいですね。
どらの場合は裕福なわけではないので、あまりお金をかけていません。
コストパフォーマンス(コスト×性能)重視です。
同じ性能ならブランドにこだわらないタイプなんだよね。
毎回、地図とコンパスは持参するけど、登山アプリも併用しています。
まあ3点評価が妥当でしょう。
性格
登山力に性格も関係するというのは意外でしょうか?
どらの場合は毎回のように「好奇心×慎重さ」のせめぎ合いです。
歳を重ねて油断・慢心の度合いは減ったかな?
もともと他人に弱みを見せることに躊躇しない性格なので…
つまりどちらかと言うと弱音を吐くタイプ。
頑固さは微塵もありません。
慎重さの例を記載しますね。
登山アプリは他の人が使っていれば基本切っています。
要は何かあった時のためのバッテリーの節約。
もちろん予備のバッテリーも持っていきます。
登山中に好奇心が暴走する可能性もゼロではないので、少し減点で4点評価。
どらの登山力を簡単なグラフに作成してみました。
体力と装備はリーダーとしてはやや難ありかな…
幾つものピークを越えていく長期間の縦走、
テントをかついでの長時間の登り、
遭難して追い込まれた場面に弱そうです。
知識でカバーするも、体力が長続きしないというタイプということ。
さて皆さんはどうでしょうか?
※エクセルを使える環境の人には、ファイルを提供しますよ。