山の中で飲み水がない!
そんな事態に陥ったことがありますか?
以前に山の水を科学するという記事を書きましたが、
今回は追い込まれた時の水の話をしたいと思います。
そもそも追い込まれる前に、というか、
計画段階で緻密な水補給計画を組むことが重要です。
といっても山の中、何があるかわかりません!
具体的には、「水が足りない!」という事態には、3つのケースがあります。
1.持っている水が残り少ない、どう持たせればいいの?
2.水はある(川の水や湧水など)が、飲んでいいの?
3.見当たる場所に水がない、どう確保すればいいの?
上記に加えて、事前準備の考え方についても記載したいと思います^^b
これから夏登山の時期を迎えます。
皆さんの飲み水計画の参考になればと…
飲み水の事前計画
持っていく飲み水ですべて賄う計画の場合、
スポーツドリンクなどの飲料用以外に水を余分に用意しましょう。
そして、この水は下山後半用に当てます。
理由は、登山中の怪我の消毒用の水になるかもしれないから^^b
安全を確認できるまでの非常用と思えばいいですね。
持っていく量については、下記の表(山の水を科学する)を参考にしてください。
体重と運動時間と必要水分量の関係
計算式:5mℓ×体重×歩行時間=必要水分量
水場などで補給することを前提に計画している場合、
ネットで複数の最新情報を確認しておいてください。
古い情報や一人だけの主観だとあてにならないので…
命に係わることなので、慎重にね^^b
持っている水が残り少ない、どう持たせればいいの?
これは残りの行程上に確実な水場があるなら問題ありませんが、
ないとしたら補給計画を綿密に組み直すしかありません。
街の中と違って「なんとかなるだろう」はありえませんので、
まずはエスケープ(緊急下山)を考えてください。
エスケープができないような行程上にいた場合、水がある場所までの
水分節約を考えましょう。
節約手段
ここで節約の裏技を紹介します。
それは喉が渇かない水分量の多い行動食(ゼリー飲料)で代用することです。
いざという時のために、ひとつは持っておくことをお勧めします。
YAMAHACでゼリー飲料のランキングが出ているので、参考にしてください。
ベスト3を紹介します(YAMAHACから抜粋)
1位
ウイダーinゼリー スーパーエネルギー
■内容量:120g
■エネルギー:220kcal
■炭水化物:48.9g
■ナトリウム:3㎎
通常のほかのウイダーシリーズと比べて60g少ないのに、エネルギーは200kcalと非常に高め。カフェインやBCAA、ビタミンB群を含み、ここぞ!といったときに使用するのがおすすめです。
2位
エナジーメーカーゼリー
■内容量:180g
■エネルギー:200kcal
■炭水化物:49.7g
■ナトリウム:140㎎(消化にいい炭水化物を含んだ量)
内容量が多いので、水分補給を兼ねたいときにお勧めだそうです。
3位
カロリーメイト ゼリー アップル味
■内容量:215g
■エネルギー:200kcal
■炭水化物:33.2g
アップル、ライム&グレープフルーツ、フルーティミルク味の3種類から選ぶことができます。十分なエネルギー量を誇りながらもたんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルを手軽に補給することができます。
さらなる裏ワザとしては、汗をかかないスピードで歩くというのもあります。
水分補給の目的は、汗や新陳代謝で失われた水分を補給することにあるので。
あと注意点ですが、水の一気の補給は無駄になります。
必要量以上の水分は、余った分が排泄に回るだけですから…
我慢して一気にゴクゴクよりは、
1時間に150cc~180ccぐらいを計画的に摂りましょう。
水はある(川の水や湧水など)が、飲んでいいの?に続く