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お知らせ

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2024/04/07 鳥海山(7/26~7/29)の募集を締め切りました

2019年7月18日

山の中で飲み水がない!どうする?(2)

前回の(1)の記事では、水不足にならないための準備の
お話をさせていただきました。
綿密な計画をたてましょうね。
とはいえ、山では何が起こるかわかりません!
ついに水がなくなった!
そうなった時のお話が、ここからのテーマになります。






水はある(沢の水や湧水など)が、飲んでいいの?
以前の記事で、飲み水の話をさせていただきました。
ちょっと、抜粋しますね。

 湧き水
 地図に水マークのあるような湧水はほぼ安全でしょう。
 それ以外の湧水の場合は、上方の環境に注意しましょう。

 注意点
  周りの環境に注意しましょう。
  上部に山小屋がある場合
  トイレから大腸菌が染みだしている可能性あり。

  煮沸すれば大腸菌は死にます。
  鉱山地帯の場合
  重金属が染み出している可能性あり。
  煮沸しても消えませんので、飲まない方がいいでしょう。

  今年6月1日に登った備前楯山・中倉山の湧水の場合は、注意が必要ですね。

 沢の水
 上流の環境に注意しましょう。

 あと汲み方ですが、
 ゴミが混じらないように流れの上から下に向かって汲みましょう。
 注意点
  上流に獣の肢体、糞尿がある場合
  大腸菌が混じっている可能性あり。
  と言っても、あるかないかなんて分かりませんよね。
  よって煮沸したほうがいいと思います。
  流れの止まっている場所の場合
  
微生物、寄生虫が繁殖している可能性あり。
  熱に強い微生物もいるので、これは避けましょう。
  上流に畑がある場合
  農薬が混じっている可能性あり。
  煮沸しても化学成分が分解しないので、これも避けましょうね。

  雪・雪渓
 新雪は比較的安全です。
 残雪・雪渓の場合は注意が必要です。
 注意点

  下の方の雪の場合
  不純物が沈殿している可能性あり。
  煮沸しても消えませんので、これも避けましょうね。
  赤雪という現象があります。
  原因のひとつにクラミドモナスという藻が繁殖した雪です。
  まあ色のついた雪を、わざわざ飲み水にしようとする人は
  いないと思いますが^^;

煮沸する道具がない場合は、目をつむって飲むしかないですね。
重金属や農薬が混入している場合でも、
混入量は少量なので、少しぐらいなら大丈夫ですから…ね^^b
脱水症で倒れるよりはましでしょう。
流れの速い沢水の場合は、大腸菌の混入する確率も低いので、
まあ、大丈夫だと思いますよ^^

さて次の記事は、まわりにまったく水がない。
どうするか?です。
下山もできない状態でここまで追い込まれたら、はっきり言って遭難ですよ!
あなたのサバイバル能力が問われます。
お楽しみに^^;

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