前回記事で感染者数の予測を出しました。
7月末には47,000人~73,000人レベルと予測しましたが、幸い、30,000人~40,000人レベルに収まっています。
いい意味で予測がはずれましたが、本当にほっとしていいのかな?
各種データを見ていると、何か変だぞ!と思い始めています。
1週間平均の青い線を見てください。
7月19日の週から急速に拡大のペースが落ち始めていますね。これだけだったら安心度が上がって「大丈夫かな」の世界なんですが…
思い出してみてください。
7月後半にある指針が政府発表されています。
それは、医療機関に行かず自主検査を推奨すること。医療機関のパンク防止が目的なので仕方がないのですが、これが影響しているような…
その証拠に検査数が急速に落ちているんですよね。
そもそも陽性率の算出の計算式をシンプルに記載すると、
陽性率=感染者数÷検査数
これを書き換えると、
感染者数=検査数×陽性率
つまり検査数が少なくなると、当然、感染者数は少なくなります。
その結果が、現在の感染者数なんだよね(苦笑)
東京都発表のグラフ |
グラフでは、1週間平均の検査数(黄土色の線)が、急速に落ちています。
従来だと比例するように1週間平均の陽性率(青い点線)が落ちていくのですが、これが全く落ちる気配がない!
これらのグラフを見ていての推測ですが、実は、検査していない層の感染者が隠れていることが想像されます。つまり今の感染者数発表の数値に、一定数(または一定比率)の感染者数を上積みする必要がありそうです。
これの意味するところは、隠れた感染者数を消化するまでの期間、すぐにはピークを打たず、ゆるやかな天井を形成するんだろうなぁ~と。
要は富士山のような三角錐ではなく、荒船山のような台形のピークですね。
従来の感染者数推移だと1週間もすれば、天井を打つんだけど、今回は、すでに10日が過ぎています。
陽性率推移のグラフ化
データ元: 東京都公式発表数値(2022/08/08現在)
陽性率の算出計算式:
陽性率の算出計算式:
判明数(PCR・抗原)移動平均/検査人数(=陽性判明数(PCR・抗原)+陰性判明数(PCR・抗原))移動平均
※PCR検査の日にちのずれにより、陽性率の数値は時々修正されることがあります 峠の涼風のコロナ対策の基本的考え方
① 自分の身は自分で守る。
・マスクと消毒液の所持
・三密回避の行動
② 自分自身が感染しているかも知れないと考えて行動する。
・意外とこの意識が抜けるんだよね。気をつけましょう。
③ 行先の自治体の方針に従う。
東京都の行動指針では、
8月21日までを「自分、そして大切な人を守る特別期間」としています。
上記の①②の意識があれば、おのずと行動が決まってくるはず。
特に帰りの公共交通機関の会話が心配です。
つい、声が大きくなりがちで…
(おしまい)