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お知らせ

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2024/05/10 笹尾根(5/19)は雁ヶ腹摺山~姥子山に変更しました
2024/04/07 鳥海山(7/26~7/29)の募集を締め切りました

2024年1月11日

ウイルスはあなたを愛してる 第一章(5)

 前回を過去編の最後にする予定でしたが、エピソードを挟みたくなりました。
 ゆっくりと移りゆくおなん淵を描きます。
 次回からの現代編の緊迫感と対比させたいかなと…
 懲りすぎ?



第一章 桃太郎は九鬼山を目指す
(5)春に想う
 「寒い…」
 水辺にたたずむカエデは手の平をすり合わせる。
 春も中盤だというのに、今日は風が強く寒い日であった。
 ナンが消えた淵は、いつしかおなん淵と呼ばれるようになっている。
 遠くの鳥の声に、くすっと笑う。
 「ホーホケ…ホケ…ホケッ」
 ナンの話に涙したあの日も、幼鳥が練習していたなぁ~と。
 ウグイスのさえずりは、求愛の鳴き声だ。
 上手く鳴けるかどうかで、子孫を残せるかどうかが決まる。
 必死の鳴き声が続く。
 カエデは毎年、この日になるとこの場所へ来ることにしていた。
 「カエデさ~ん」とナンが突然現れるのではないかと…
 出会った、まさにこの日に願掛けしているのだ。
 「今年もまた、待ちぼうけかな?」
 カエデは目を落とす。
 ナンの草履が残されていた足元の場所には、ちょうど二輪草が揺れていた。
 大きな花が、風から小さな花を庇うように揺れている。
 小さいほうの花がナンで、大きい花が自分かな?
  何気なく、そんな事を考えるカエデであった。

 「カエデさ~ん」遠くで声が聞こえた。
 残念ながら男の声だ。
 数日前に商売で泊りに来ている桃太郎だった。
 彼は毎年、雪解けのこの時期になると清兵衛の家へやってくる。
 今や彼がこの地の取引をすべて任されているのだ。
 桃太郎はカエデの横に並んだ。
 二人は水面に浮かぶ枯葉を眺めていた。
 風にくるくる回転していた。
 しばらく静寂の時が過ぎる。
 「ここがナンが消えた場所なんだね」
 カエデは頷くだけだった。
 九鬼山の事件を知っているカエデは、当初は桃太郎に距離を置いていた。
 その後、何度も会ううちに、そう桃太郎の話を聞くうちに、不幸なすれ違いの事件だったと思うようになっていた。
 目の前の桃太郎が、虐殺を行った人物だとは思えなくなっていたのだ。
 なぜなら彼が話すナンの話は、愛情に溢れていたから。
 「もう戻りましょう」
 カエデが先に立ち上る。
 二人は、春の日差しを全身に浴びながら歩き始めた。
 春風は一年の始まりを感じさせる。
 今日の風は、そんな始まりを伝える風かもしれない。
  
 それから五年の歳月が流れた。
 女の子が一人、おなん淵で二輪草を摘んでいる。
 彼女は赤い鼻緒の草履を履いていた。

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2024年1月9日

トラウマ3人組が行く 恩方山~盆前山

怪我明けのトラウマ3人組、こんな難路へ行きました。
超マイナーな恩方北側の山々の周回縦走です。
以前は道が地図にも載っていないバリエーションルートでしたが、
破線登山道に昇格していたので興味津々で計画。
山頂以外には標識が全くなく、それでいて枝分かれの道がたくさん…
そもそもピークごとに、どっちだ?の世界です。
「これは迷うわ」と方向を見定めながらの登山でした。
「誰にも会わないだろうな」と歩いていたら、唯一、地元の登山者と遭遇。
「よう来たな…」と感嘆か、呆れられたのか、の一言が(苦笑)
終始ズルズルすべる下りの急坂だらけで、お尻をつけないと降りれないし…
「おっとっと」や「あっ!」の声が何度も響く。
足慣らしのはずが、最近の計画で一番難しい山になりました。
トラウマ克服できたかな?

1月6日(土)奥多摩
盆前山~恩方山
参加者:かずちゃん、よっちゃん、どら

繰り返す急坂が怖い!
恩方山から盆前山へ











コース:
所要時間6時間
夕焼小焼ふれあいの里~宮尾神社~高留沢の頭~恩方山~盆前山~前盆前~
力石峠~力石バス停


2024年1月2日

1日遅れの年賀挨拶!

あけまして、おめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

ふと気づくと、1月1日が終わっていました。
ということで、1日遅れのご挨拶です。
何故、遅れた?
久しぶりの日本酒三昧で、酔っ払っていました(苦笑)
要は、後でアップしようとアルコール漬けになっていたら、
アルコールにアップアップとなった次第でした。


思えば年末の挨拶が1日早かったので、(-1)+(+1)=0 ということ。
辻褄が合うかな?(どういう辻褄だ!)

さて2023年は、足の骨折でお泊り登山は「伊豆稜線トレイルと伊豆三山」だけ。
2024年は、4~5回は実施したいところ。
心配はリスキーな山に行けるか!が頭をよぎる。
足の状態と心のトラウマが心配で、復活できるかどうかなんだけど…
アンケートは中止してしまったけど、やっぱり心残りがある。
ということで、廃物利用しよう。

今朝、偶然に作ってしまった飲み物が実においしい。
これは、寒い山小屋の夜の飲み物に最適かな?
実は日本酒三昧でそのまま寝てしまい、朝ココアを飲もうと…
マグカップの底に日本酒が残っていたのに気づかず、ココアを作成。
ひと口飲んで「ん?」と…
「これ、使える!」
よく考えたら、これ、日本酒のカクテルでは?
飲んでいたお酒は、さっぱりした風味の「高清水」…
他の銘柄でも試してみようかな(苦笑)
直感では味の強い日本酒より、淡麗系の方が合いそうな気がする。
さらにマシュマロを浮かべたら最高かも?

今年は山小屋で、温かい日本酒カクテルを楽しみましょう。
と正月早々、お酒の話で締めくくってみました。

(おしまい)

2023年12月28日

峠の歳時記 2024年1月

どこの山へ行く?

 コロナで中止していた山のスケジュール。
 2024年から再開しようかな…と。
 記載内容は関東近県の山の情報や天文情報、あとトレラン大会情報など。
 登っている山で大会と被ると、いろいろと大変だからね。
 登山計画の参考にしてください。

1月01日(月)元旦
1月02日(火)~3日(水)箱根駅伝
1月04日(木)しぶんぎ流星群極大
1月06日(土)小寒 峠の涼風計画「盆前山~恩方山」       
1月07日(日)七草 高崎トレラン祭り 
1月08日(月)成人の日
1月11日(木)新月
1月12日(金)スキー記念日
        芦ヶ久保の氷柱(1/13~2/25)    
1月14日(日)峠の涼風計画「龍崖山~柏木山」
1月18日(木)土用 
1月21日(日)栃木トレーニングトレイルレース2024冬inみかも山
1月26日(金)満月
1月28日(日)峠の涼風計画「大山南尾根」

2023年12月21日

2023年登山を集計してみた

忘年山行では、例年、最も多く参加した人を発表していました。
今回は直前にデスクトップパソコンが壊れたため未集計になることに…
途中までの集計データをローカルに保存していたため、さてどうしようかと?
参加者の皆さんから「誰が多い?」と質問多発!
○○さんだ、とか
いや春はあまり参加していないので、●●さんだとか
意を決して、モバイルパソコンを使って集計し直しました。
このままでは気持ちが悪いので…

では、発表します。
ベストファイブ
1位:こまくさ
2位:しろに
2位:くばちゃん
4位:よっちゃん
4位:シゲ

ほぼ予測通りの結果!
よく顔を見ているし(苦笑)





さて山域別にみると、どこが多かったのかな?

奥武蔵・秩父が1位でした。
丹沢・三浦も多いですね。
中央線と奥多摩が少ないのは意外。
もともと計画数が多い山域なので、
飽きたのかもしれませんね。

1山行あたりの平均参加数は、
5.7人(リーダー含む)でした。








2024年は、奥多摩・中央線沿線の数を増やしてもいいかも…
何といっても、どらの家から近いし…

(おしまい)