最近マスコミで、東京ルールというキーワードが出てくることがあります。
東京管轄の救急隊・救急病院では、救急患者の受け入れルールを設けています。
ルールを要約すると、各二次医療圏ごとに、
・東京ルール適応患者の受け入れ病院を当番制(一部固定)で運営
・救急搬送患者の受け入れ先がなかなか見つからない場合に適用
・提供ルール(5回以上の病院への要請、または20分以上の要請所要時間)
つまりなかなか搬送先が見つからない場合に、制限を設けて、
当番病院に積極的に受け入れてもらうルールなんですよ。
東京ルールとコロナの感染状況は連動していますね。
特にコロナ検査数の少ない日前後(病院が空いていない日)に跳ね上がるので、
週後半のコロナ陽性者の予測の材料になります。
東京ルール適用数は、通常状態ですと、それほど数は多くないんですが、
こんなケースの患者の場合に発生します。
・緊急性がないのに、頻繁に救急車を呼ぶ患者
近辺の病院側も把握しており、本来の救急患者を守るため断るケース。
結果、遠くの病院(患者のことを知らない病院)に決定するんだけど、
逆に患者が病院の場所を聞いて、キャンセルするということも多い。
→本人も緊急性がないことを理解しているという、笑えない話です。
・社会的理由による入院希望患者
自宅で家族が面倒を見ることを拒否し、入院先を探しているケース。
病気やけが自体は入院するレベルでないため、一旦入院すると、
なかなか退院させることができず、医療資源を食いつぶすことになります。
これは高齢化社会が進む日本全体の課題ですね(独居も増えているし)
・なんらかの精神疾患を抱えている患者
これは本人は必死に病気を訴えるものの、原因が精神的なもののため、
治療のしようがないケース。
唯一の治療法は、話を聞いて納得させるか、気休めの点滴かな。
手のかかるケースが多く、他の救急患者に悪影響を及ぼします。
治療終了後の帰る段になって、居座ることもあります。
・感染症の患者、または強く疑われる患者
もともと感染症病棟は通常病棟に比べると非常に少なく、
他の患者を守るために受け入れ出来ないケース。
今回のコロナ患者なんかもこれに相当します。
他の患者との動線を分けるって、非常に難しいんだよね。
クラスターを出したら、病院(または病棟)閉鎖だから悪影響大です。
陽性率推移のグラフ化
データ元: 東京都公式発表数値(2021/08/27現在)
陽性率の算出計算式:
陽性率の算出計算式:
判明数(PCR・抗原)移動平均/検査人数(=陽性判明数(PCR・抗原)+陰性判明数(PCR・抗原))移動平均
※PCR検査の日にちのずれにより、陽性率の数値は時々修正されることがあります
※PCR検査の日にちのずれにより、陽性率の数値は時々修正されることがあります
感染の急拡大場面は過ぎたようですね。
このまま下がればいいのですが、どうでしょうか?
人流が縮小すればいいのですが、縮小率が小さいからなぁ。
大きく下がることはなさそうです(キッパリ)
怖いのは同水準で感染者が発生し続けると、重病患者の数が増えることですね。
夏休みが終わった後の人流がどうなるか!
10月2日~3日の八海山(越後三山)の募集を開始しました。
ちょっと早いですが、山小屋の予約があるので。
それまでには、コロナが治まることを祈ります。
(おしまい)